木のおもちゃ、ナニがそんなにいいの?

木のおもちゃ作家 あるみです。

 

「木のおもちゃはいい!」

とはよく聞く話ですが、なぜいいのでしょうか。

 

「自然のものを与えたい」

「癒される」

「木のぬくもりを伝えたい」

どれもいつもお客様から聞く言葉です。

 

でもなぜそう思うのかと問われると、答えられる人はあまりいません。

私自身、この仕事を何年もしていて、なかなか答えを見つけられませんでしたが

ようやく見出すことができました。

 

よく分からないけど惹かれる

人々が、理由はよく分からないのに

癒されたり、人に与えたりしたくなるのは、

これはもう、本能が求めている証拠です。

 

木は長い年月をかけて育ちます。

そして伐られた後は、形を変えて生き、

最後は土に還り、次のいのちを育みます。

 

木は生きている

ちょっと私事の話になりますが、

私は自他共に認める木材フェチであります。

あらゆる材を見てみたい、触ってみたい、使ってみたい、側に置いておきたい。

まぁ、ヘンタイです。いいんです。

 

ずっと製材された「材」ばかり見ていました。

でもある時、これは「切り身」でしかないと気づきました。

お魚やお肉の切り身と同じで、元の姿があるはずだ!

これはもともと「樹」だったんだ!生えていたんだ!と気づいたのです。

周りには仲間もいただろう・・・

 

そう気づいた時、

この切り身は「いのち」そのものだと解ったのです。

人間は木のいのちの循環の中にいるのだと。

お肉やお魚をありがたくいただいて、

自分の血や肉にするように、

木のいのちをいただいて、生かされてきたのだと。

 

本能が必要としている

私は「木」は「いのち」だと気づいた時、

人々が太古の昔から、木と共に生きてきて、

今、便利な世の中になって、

生活の中で木を必要とすることもなくなったのに、

今もなお、人々が木を求める意味が分かりました。

体に入り込んだ本能は消せないのだと思います。

 

癒されるのは本能に従っているから

ちょっと量子力学的で難しい話になりますが、

木と人間は「同じ生き物」だから同じ波動を持っています。

同じ波動は引き合うので、共鳴します。

だから、木を見たり、触ったり、音を聞いたりと

五感を通して働きかけられると、

そのエネルギーと同調して安心感を得られるのだと思います。

それこそが、癒されるゆえんだと思っています。

 

本能が求めているから、木を手にすると癒されます。

そして、子どもと相性がいいのも頷けます。

子どもは本能のかたまりですから!

木のおもちゃがいい理由

「木」がどれほど人間に必要なものかお分かりいただけたかと思います。

人間にとって本能的に「必要」とされている木ですから、

木でできたおもちゃを、本能のかたまりである子どもに渡す事は

五感の成長、心の成長を助けてくれるということです。

 

木のおもちゃとプラスチックのおもちゃを並べると

赤ちゃんは木のおもちゃに手を伸ばすのも、

木のおもちゃを触った時の

手に馴染む感じ、いつまでも触っていたい気持ちよさ、伝わる温度も

あらゆる音に敏感な赤ちゃんが

木の触れあう音には耳を傾けるのも、

 

全ては本能で望んでいる事だからなのです。

 

他の素材のおもちゃでは成し得ない、

木のおもちゃの持つチカラなのです。

 

我が子が賢い子に育ってほしいと願うなら、

あれこれと外的な要素を与えるのではなく、

内側からの自然な欲求を満たし、

心を安定させることです。

そうすることで、自ら考えて行動できる子に育ちますよ。