ドイツレポート2
ろくろの修行に精を出しています。ドイツ生活も残り10日を切り、練習も追い込みです。思うように形が作れるようになったので、面白がって練習しています。ろくろ師から譲り受けた刃物は自分で研げるようになったし、ノベルトの古い古い旋盤(ろくろマシンのこと)の勝手もつかめてきたし、鉄マイスターがわざわざあるみ氏の為にあつらえてくれた旋盤の足りないパーツ(何しろ古いマシンなので)も使いこなせるようになったし、回りもののたちと相性が良くなってきました。新しいパーツと意気が合うまでは何度もケガをしたし、古いマシンは中心がぶれるしで、なんだか暴れ馬と格闘しているようでした。練習の後はナイフとフォークが異常に重く感じたり、手に力が入らなかったり、腕がしびれたりと、どうにかなっちゃうんじゃないかと思いもしましたが、毎晩の練習が功を奏し、旋盤に関しては「できる」と言えるようになりました。
さて、技術を身に付けたはいいけれど、これからそれをどうやって活かせばいいのものかと、もっぱら思案中です。ただの技術なら、頑張れば身に付くのです。それをどうにかして自分のものにしないといけません。秒読み段階に入ったこのドイツ生活が終わるまでに、なんかいいこと思いつかないかなぁ~。などと願ってみたり。
今年のドイツの夏は残念ながらハズレでした。ヨーロッパの天気はとても不安定なのですが、まさに天気に振り回される夏でした。からっと快晴な夏日は2ヶ月滞在中にトータルで2週間あったかなかったかというぐらい。大半の日々は、気温は低く、雨、風、雷、たまにヒョウ。セーターを着ている日々もありました。もちろんそんなものを持ってきていないので、長女レーナからお借りしました。ノベルトに、「毛糸の靴下、持ってきていないのか!?」などと聞かれ、「気温36度を超える中パッキングしてたのに、なんで毛糸の靴下がさわれるの!?なんで夏にそんなものを…。」とブツブツ言っていたら「まだドイツが分かっていない!!」と言われてしまいました。来年また来るとしても、最高に大当たりの夏を願って、毛糸の靴下は持ってくるまい。(笑) とは言え、レーナに借りたセーターはとても気に入って毎日のように着ていたら、アネマリーに「それ、いつか脱ぐ気ある??」と笑われてしまいました。帰る時には脱いでちゃんとお返ししますよ。
冷夏のおかげで8月末にして、りんごやナシが落ち始めました。本来なら9月下旬なのに。日はどんどん短くなってあっという間に冬が来そうです。9月はじめに帰国して、遅い夏を少しだけ体験しようと思います。でも猛暑は収まっていますように~。
(update 2005.08.24)