実は金継教室やってます。でもたぶんフツウじゃないやつ。
金継教室でなぜか塗り椀
こんにちは〜!
木工アーティストのあるみです。
実は今年に入ってひょんな事から、金継教室をやっています?♀️
教室でも最初はまじめに『金継ぎ』をやっていたのですが、
そもそも私が、金継ぎは必要に迫られて始めたぐらいでして、
元はと言えば、『色漆』に惹かれて、
漆の扉を開いたという経緯がありまして、
いつの間にか、私の金継教室では
「お椀を塗る」or「木製品のお手入れをする」or「金継ぎをする」
というコトになっております?
↓金継教室の経緯はこちら↓
週イチでレギュラーをつとめる、超超ローカルラジオ「みかのはラジオ」で、ポロリと口にした一言からナゼかやることになった金継教室。不思議な流れに乗ってみたら、今や府外からも人が押し寄せる人気の教室になった。
その名も「みかのはラジオ 金継教室」
ラジオ局おかかえ文化教室のテイだ。
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金継ぎなんてマイナー工芸なのかと思っていたら最近はそうでもないらしく、「ずっとやってみたかった!!」言うヒトばかりが来る。
いつかヤル日のために割れた器を溜め込んでいたヒト
割ってしまったご主人の大切なお茶碗を何年も温存していたヒト
欠けてないのに欠けていると思って持ってくるヒト
火鉢を持ってくるヒト
器を忘れてくるヒト
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カオス&破天荒・・・・?
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そもそも私が漆を始めたのは「色漆」を作りたかったから。
安全な塗料として漆に興味を持ちその色味にホレて、教室の門をたたいた。
通いはじめた当初は、他の生徒さん達が金継ぎしている横で一人、漆を練って、せっせとカラーパレットを制作しているような、先生にも前代未聞の生徒だったのだ。しかし先生は、私のカラーパレットを「財産だよ!」と言ってくれる。
その後あらゆるモノに「色漆を塗る」という実験的制作物を作っては笑い、作っては驚き、先生もたまに便乗して数年間遊んでいた。
そして何年か経ったある日、わが家の器が割れ、ようやく金継ぎをやることに相成ったというのが私と金継ぎの経緯だ。もう15年以上前のはなし。
・
いつしか教える側になり、いろんなヒトと器達を見てきたけれど、
「みかのはラジオ 金継教室」なんなんだ、この自由感!?
と思ったら、↑に書いたような私がいっぱいいるだけのハナシなのだと今悟った。
Facebookより引用
漆って実はカラフルにできる‼️
これが私のカラーパレット。
こんなに美しい色が作り出せるのに、
漆を接着剤としてだけ使うなんて
ありえーーーん?
漆って、そもそも「樹液」なんです。
だからどれだけ精製しても、元の色は「茶色」なんです。
紅茶のような透明な赤茶色。
ですので、漆で「透明」とはこの「透明な赤茶色」を指します。
この赤茶色の漆を『呂色漆(ろいろうるし)』といいます。
黒と区別して、「赤呂色(あかろいろ)」って呼びます。(透明な漆のことです)
赤呂色に顔料を混ぜたものが色漆です。
黒だけは酸化鉄を混ぜて「黒呂色(くろろいろ)」って呼びます。
まぁ、名前はなんでもいいんです?
私が言いたいことはここから‼️↓↓↓
そもそも赤茶色の漆なので、
そこに顔料を混ぜると、
乾いたときに何とも言えないアースカラーに勝手になるんです。
勝手にですよ!
アースカラーって意図的に作ろうと思うとなかなか難しいのですけど、
漆で作ると自動的なんですよ〜?
乾かし方でね、発色が変わったりして、
そこはまた逆の意味で「勝手に」なんですけど?
だから金継ぎよりも色漆
そうです。
こんな私だから、金継教室でも色の話ばっかりしてるんです。
もはやヘンタイの自覚がありますので、
白状しますと、私、金継ぎは「フツウ」なんです?
破損しても直して大切に使うっていう精神は諸手を挙げて激しく賛同です。
割ってしまっても罪悪感なくなるしね???
なんですけど、私のヘンタイ性はソコを求めているのではないんです。
先にも申しました通り、
漆って乾くまで、『どんな仕上がりになるのか分からない』んですよ。
自分の出したい色を求めて、
何色を混ぜるのか、どんな割合で混ぜるのか、どうやって乾かすのか、
とかそういう技が、毎度毎度試される感じがゾクゾクしちゃうんです。
狙ったところにどれだけ近づけるかっていうゲームみたいなんですね。
なので、塗った翌日以降は、漆の室(ムロ)が
気になって気になってしょうがないんですわ。
乾いていないので、触れないために、頭だけ突っ込んでムリヤリ見る?
(その姿を後から見ないで〜?)
でもちゃんと金継ぎやってます
名誉のために(誰の⁉️)言っておきますけど、
ちゃんと金継ぎやってます。
日常使いの器は、金を施さなくてもいいんちゃう?
っていう私の持論(もったいないから)で、
みなさん、色漆で仕上げています。
ね。ちゃんと教えてますよ、私?♀️
でも、私の言いたい事はまだ言えていないので、
次回、教室では一体何に色漆塗ってるの?
というお話です。↓↓↓
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