木のおもちゃarumitoyオーナーの 多胡歩未 が、
追手門学院大学のゲスト講師に招かれました♪

◎5月22日(金) 9時~ 環境経営論
「サステナブルな企業② arumitoy」
担当:今堀洋子先生

コロナの影響で学生のみなさんが大学に行けないので、オンラインでの授業でした。
持続可能な社会や経済に関心のある受講生のみなさん、
arumitoyに関心を寄せる社会人のみなさんが、あわせて40名近く参加され、
学生さんから充実した感想コメントをたくさんお寄せいただきましたので、一部を抜粋して掲載します。

自然に手を加えて経済を循環させていくことも必要

■今ある木を有効に使っていくためには色んな工夫が必要であり、けれど変化するのにも時間がかかるのでこのような問題をもっと多くの人が知って受け継がなければなにも変わらないと思いました。

■木を全く伐採せずにそのまま放置して育て続けるというのでなく、時には木を伐採し自然に手を加えて経済を循環させていくことも必要であるなと感じました。森は、ただ木が生えているだけの場所でなく、様々な意味を持って、森は存在しているのだなと考えさせられました。短い時間でしたが、貴重なお話ありがとうございました。

■日本の木の現状を教育することが、未来に繋がる、すなわちサスティナブルなことなのかなと思いました。

■森の話で、落ち葉が養分になり、腐葉土になって微生物が生まれ、養分が蓄えられる。そして、木が育ち、土に養分がいって、水がきれいになる、という一連の繋がりを聞いて、全部が繋がっているのだと思いました。環境は繋がりがあってこそ成り立っているのだと感じました.

■自然を大切にとか、木を守ろうなどはよく聞くが、なぜそうしなければいけないのか、どうすれば良い木は育つのかなどは初めて聞くことができた。日本は林業が充分に行われておらず、スギとヒノキばかりで、手入れがされていないためちゃんと成長しないなどは知らなかったし、一度手を入れてしまったものは最後まで管理しなければいけないというのはとても感じた。これから日本は、木を植えることと木を間引くことどちらも学んで木を大切にしていく必要があると感じた。

■多胡さんが言っていたように、「親が知らなければ子供には伝わらない。」これはまさにそうだと思います。人間が一度手を入れてしまった自然は国有林ならば国が最後まで管理するべきだと感じた。それで「環境が…!」なんで後で焦っていてもおかしいと思いました。

おもちゃを通じて森のことを伝えていく

■今回聞いて初めて知ることばかりで関心を持つ反面、ここまで知らないことだらけなのかとショックを受けた。木製品はおしゃれだったり、落ち着くといった観点から、若者にも人気だったりするので、Arumitoyなどの木製品を扱う企業が増えれば、さらに日本社会の木に対する関心が高まるように感じた。

■木質化を呼び込むだけでは対応が甘いと思います。政府自らが使うことで意味があるのではないでしょうか。政府によって進められた政策は私たちの生活に影響を及ぼしていることが怖いです。国はサステナブルの考え方をもっと推進すべきだと思いました。

■私が子供の頃にはゲームなどが普通の遊びになっていて、自分で遊びを考えるということや木のおもちゃに触れるということはとても少なかったと思います。今回のお話の中ではそう言った子供の頃からの意識というものも、その後の自然に対する考え方に影響を及ぼすのかもしれないと感じさせられました。木を切ることは必ずしも悪では無いけれど、使い方や切り方を考えて自然と共存していかなければならないと私は感じました。

■木は建築材にもなるし、おもちゃにもなるので、とてもいい資源だと改めて感じました。おもちゃは創造性を育むという考えはとても良くて、おもちゃを通じて森のことを伝えていくということがとても印象に残りました。

■私は木はあればある程よいものだと思っていました。サスティナブルという言葉が指すのはここなのかなと。しかし実際のところは違っていて、木にもあればいいのと切った方がいいのがあること、管理をしなければいけないなど、それはあるみ社長も言っていた通り、私たちが林業というものに接してきていないからなのだと思いました。木を切ることが自然破壊だと言う考えを改めるいい見聞を得れました。

■状況に応じて木は切っていかなければ環境に良くないことが分かった。自分の知識は海外の森林の情報で日本については全く知らなかったので、日本の状況についても知っておかなければいけないと感じました。

伝え方次第で、日本の木の価値は変わる

■ 植林された木の伐採が進んでおらず土砂崩れなどの問題が起こっている話が非常に興味深かった。戦後復興のために何代もかけて育ててきた木が負の遺産になっているのは悲しい。日本の職人が、日本の想いの籠った木を使い建てた家、家具、その他施設。伝え方次第で、日本の木の価値は変わる。

■「木を切る=自然破壊」という考えが覆された。土居さんの意見のように、建築以外に何かしらの形で利用出来たら、この現状を変える一歩に繋がるのではと感じた。また、生体系という観点からみたときにも広葉樹にシフトチェンジするべきだと考える。 林業は100年単位のものなのですぐに変えることはできないが、今私たちが日本の森の為に出来ることはあるか考えていきたい。

■自然は人間の手によって本当に変えられていくのだということを理解することができました。人が森に手を出したのならば、責任を持って最後まで手入れをしなければならないのに、それが人の都合で放置され、自然が崩壊されていっているということを知り、すごく残念だと思いました。持続可能というものをつくるためには、1人の訴えではなく、それに対して全員が行動しなければ叶わないことなのだと考えました。

■手の入っていない森よりも、しっかり管理されている森のほうが気持ちがいいと聞いて、今までは手付かずの自然のほうが一番いいと思っていたけれどそうとは限らないんだなと感じました。

木のおもちゃ1つ作るのに100年後の事まで考えている

■おもちゃを作る、子供が遊んだり知る、そして森も育ち保たれる。このサイクルはいいアイデアだと感じました。現代の子供達などは森や外で遊ぶアウトドアよりインドアに変わってきていると思うので森などで遊ぶ楽しさや木のものを作る楽しさを知れる機会にもなるのでいいアイデアだと感じました。

■木材でこんなに素敵で多種多様ななおもちゃを作れるんだと、衝撃でした。他にも、自然の中に施設などを作る発想も面白く、自然を残しつつ、住むことができ、良い考えだとも思いました。

■木のおもちゃ1つ作るのに100年後の事まで考えていることがすごいと思いました。おもちゃを作ることで子供が大きくなった時森のあり方を考えれるようになればいい。という考え方がとても素敵だと思いました。今は海外から安い木材がすぐ手に入るけど日本で育てた木を今後何に使うようになるのか想像するとすごくワクワクすると感じました。

■管理された森はとても気持ちがいいという事を聞いて実際に管理されている森に行ってみてどのようなものなのかを知りたいと思いました。森をきちんと管理することで川や海なども影響を与えるということが分かりました。

数ではなく質が大切

■森は所有者がそこで林業や様々な事業を行っていると思っていたのですが、森にも貸し手がいて借りる人がいるということがすごい初歩的なことであるとは思いますがそういったことに驚きました。サステイナブルの観点から、数ではなく質が大切なんだなと思いました。

■木は長い年月かけて成長する物なのに、人が手入れしなくなっただけで今までの努力がゼロになるのは本当に勿体無いことだし、手入れを継続して後世にも受け継いでいたらもっと日本全体が変わっていたのではないかと思いました。

■木を切っていいのかという質問の答えの畑の間引きという例え方がとても分かりやすかったです。これからこの放置された木たちをどう利用していくか考えていく必要があると思います。

■木のおもちゃを作る勉強をしたいと思うこともすごいけど勉強をするためにドイツに行くのもすごいと思った。林業やってる人からすると杉とヒノキ以外は邪魔だから切られると聞いて驚いた。

■木にも色々な種類がありそれぞれの性質を知ることで無駄なく使えまた新たなものを作ることができいいと思いました。これらのことからもっと森などの現状を知り考えてみようと思いました。

■森を綺麗にすることでまさか海が綺麗になるとは思わなかった。これは海の資源を守ることに繋がる。さらに山も綺麗にしているので山の資源を守ることに繋がるのだなと感じた

■木のおもちゃの勉強をしたいと思いドイツで二年半修行する行動力に驚きました。考え方がとてもユニークで聞いていて面白かった。

「100年後の森に子供たちをつなげる」

ライター土居彩さんの感想

改めて今堀洋子さんの授業は、革命的だと思いました!!!!
アルミトイ歩未さんが開口一番、日本の経済林の惨状を訴えて、私たちは資本主義のレールにうまくはまるように、「なぜ?」と思わないように学校に入学してからずっと、その後はメディアで教育されているんだなと。それを教育の締めくくりの大学の授業で、今堀さんが投げかける。講師も教師もロックです(笑)。そしてこれを受講した学生たちもロックな大人になるのでしょう。わくわくします。

今回はライブ配信のチャット機能が光りました。歩未さんがチャット機能を有効利用して、「木を切ってもいいかよくないか、YES
NOで答えてください」と投げかけて、クラス全員参加型で意見を交換しあえたのも、ライブ授業の利点がフル活用されたと感じました。ひとりひとり発言すると時間がかかってしまうけど、チャットでリズムよく意見を投げると、たくさんの人の考えが即時にわかっていいなと感じました。これからも活用してもらえると嬉しいです。

歩未さんの投げかけに対し、私が「木を切ってはいけない」と答えたのは、国有林なり私有林なり、自分に利用権がないから法的に切ってはいけない、という理由からでした。でもよくよく考えれば、それって大前提として木の権利である自然権が無視されているよなーと。勝手に植えたり、勝手に切ったり、勝手にそれで困ったり。森の時間が100年単位で、流れる時間も価値観も私たちと少し違うのなら、多様性、持続可能性という視点においては木の意見も聞く必要があるのかな、と。その上での最適解はなんだろう、と疑問に感じました。

そこでヒントになったのが、歩未さんのこの授業で何を伝えたかという姿勢です。歩未さんは、製作されているおもちゃのことよりも、まず私たちが知らずうちに選択してしまっている森の惨状をメインにお話してくださいました。これこそが、ご自身のビジネスを森の視点でなさっているということで、自然権と共にあるということなのかなと素人ながら思いました。

土砂崩れ、花粉症、ニュースでもよく取り上げられるけど、そこから経済林の問題につなげて報道する番組もコメンテーターも登場しないのが現状です。海をきれいにするより、落葉樹が育つ豊かな森を育むことが生物の多様性につながるというのも、まさに木をみて森を見ず。私たちは問題を検証するとき、システムから考えなければならないのだと教わりました。これは報道やメディアとの付き合い方のヒントにもなるメッセージだと思いました。

これは受講者の方たちからインスパイアされたことです。まず、福ちゃんと理恵さん。「じゃあ、一体杉、ヒノキの建築資材以外の使い道ってなんだろう?」と私が無い知恵でもうギブアップ状態になっていたとき、「じゃあ、うちの裏山に落葉樹のブナ植えられるかな?苗はいくらぐらいですか?」とお二人が即言ったのです。それに対して歩未さんが「秋に落ちる実を植えてもいいですよ。だったらタダです」。「じゃあ、校舎のブナの実を秋に送ります」と今堀洋子さん。スピーディなんです。

国家規模の政策とかになると「できない!」となって絶望的になったり、国を批判する方向に意識が向いてしまったりしますが、自分で未来を創造するというのは、自分サイズで今できることを即やってみる、ということなんだなと。受講者の方、登壇者の方、今堀さんから改めて学びました。

そして「自分に生きている間には実現しないことを、次のバトンを渡すために実行するって。すごいワクワクする」という、とらこさんの言葉。自分はその未来を生きられなくても、つなげることに夢を馳せる。そういうワクワクを感じるというのが、森の視点で生きるということなんだなと心打たれました。

私も今自分ができることをひとつひとつやってみることにします。ありがとうございました。