新入りマシンのこと。

アトリエに新しいマシンがやってきました。身長200cm以上ありそうな集塵機です。思ったよりも大きくて、ちょっとびっくりしています。もう一回り小さいやつにすれば良かったかな・・?とも思ってしまいましたが、以前にボスに相談した時にあっちよりこっちがいいと言われたので言われた通りにしたのです。何に違和感を感じているのか考えた末、その胴回りだということが分かりました。ボスのところで使っていた集塵機と身長は変わらないのですが、今アトリエにあるのはそれよりも倍ぐらい太いんです。おデブさんです。その代わりがっぽがっぽ吸ってくれます。サンダー作業も随分快適になりました。
集塵機くんがやってきたら、アトリエは見違えるようにきれいになるんだと思っていました。そんな訳ありませんでした。誰かがやんないともちろんきれいになんてなる訳ありません。ちょいちょいちょいって紛塵を吸い取ったらきれいになるかと思ったんですけどね~。
新しいと言う事は、マシンを組み立てて使える状態にしないといけないということです。こういう時ほど、誰かやってくれ~!と思うことはありません。まぁ、壊れたときも誰か助けてくれ~!と思うのですが。説明書を見ながら、自分よりも大きいものを一人で組み立てるのは大変です。そこのネジ取ってよ。とも言えません。力任せな作業工程になると、もう半泣きです。そうして出来上がった集塵機くんを見上げて、私はスゴイんじゃなかろうか!?と思ってしまいます。だって、モーター部分だけでも軽く30kgはあったはず。
そんな事を考えながら組み立てている時、ふと、「ああ、ノベルト(ボス)が言っていたのはこういうことか・・。」と分かったのです。こういう事、よくやったよなー。と映像が浮かびました。大きなマシンを挟んで、あるみ氏とボスが座り込んで作業している画です。むろんあるみ氏はポケーとしながらネジだのレンチだのスパナだのを渡すだけで、ノベルトが何をやっているのかは分かっていないのですが。そう、ノベルトの役が今回まさにあるみ自身だったわけです。しかも助手ナシ。
ノベルトは電気配線でもなんでも、マシンならお任せ修理しまっせ~!というぐらい電化製品に強いんです。あるみ氏はまるでその逆。興味も沸かないから意味不明だし、学ぶ気もないという状態なのですが、呆れたノベルトが、ある日電源コードを分解して繋ぎ直すという作業をしながら「教えてやる!」と無理やりあるみ氏に説明し始めました。(既に覚えていない)その時最後に、「日本に帰って自分のアトリエ持ったら、こんな事もやんなきゃならないんだゾ!どうすんだ?」とボソっと言っていたのです。まさにコレだわ。と思ってしまいました。ノベルトの言っていた事は、電気に強くなれという事ではなく、すべてが自分の責任で動くんだゾという事で、一人でやっていくという事に責任が必要だ!と言いたかったんだと思ったんです。どれだけからかって遊んでも、やっぱりノベルトはあるみ氏のボスだな、と頭が下がりました。
(update 2004.11.26)

前の記事

ドイツ生活の総括

次の記事

クリスマスフェスタ裏話。