という訳では全くもってないけれど、周りの目にはそんな風に見えるのかも。実はつい最近、結婚しました~。これからは多胡歩未(たごあゆみ)となります。名前が変わるとある日突然「知らないヒト」になってしまうんですねー。正直、本人も動揺しています。結婚したから多胡歩未だけど、そんなこと言ったって誰にも分かってもらえない。そこで、前田歩未ですと言ってみる。そうすると話はすんなり通るけれど…。 
まだドイツにいた頃、ノベルトと結婚と姓について話したことがありました。ノベルトは男性だから今まで深くは考えなかったみたいだけど、「オレは死ぬまでこの名前がいい!」と言っていました。あるみ氏は結婚したら当然苗字は変わるでしょと思っていました。うまく言えないけれど、それこそが「結婚」そのものを感じられる手段というか、けじめというかなんというかそんな感じ…。要は「転機」を自覚できる気がする。何しろあるみ氏は新しい環境というものがとても好きなので、身辺がいろいろと変わってほしいのです。それにも関わらず、この新しい名前には苦戦を強いられているんですねー。まさに、ノベルトは「ある日突然知らないヒトになるのかー!?」と、オレにはムリだ~!というオーラを出していました。 でもまぁ、この苦戦も最初だけ。10年経って、20年経って誰が前田歩未を覚えていましょう! そう考えて夫婦別姓の案は一蹴してしまいました。
さてさて、これからどうなるのかというと、あるみ氏は今までどおりarumitoyのおもちゃ工房でお仕事です。何にも変わりません。場所もそのまま。環境が変わるのは好きだけど、ここはダンナどのの好意に甘えてしまいました。アトリエは動かさなくていいよと言ってくれました。ダンナどのは(も!?)フリーでお仕事しているので、arumitoy工房の2階のお昼寝スペースを一部お仕事場として使うことにしたのです。あるみ氏は階下でダンナどのは2階でお仕事です。そしてこれからどんな「珍」な話が出てくるのやら。
arumitoyをオープンさせて3年目になりましたが、最近になって改めてここの自然の魅力をしっかりと感じています。確かに初めてこの地を訪れた時は、あまりにも自然が自然に存在していることに感動しました。当初は移り行く四季を感じながら楽しんだものでしたが、慣れとは恐ろしいものでそこに感動をおぼえなくなっている時期もありました。ところが嬉しいことに、この冬ごろからまたここの自然に目を奪われる日々が復活してきました。アトリエの周りには、山があって川があって、畑や田んぼがあります。冬には雪が降り、山から下りてくる車は雪をたんまり積もらせ、車もバスもチェーンを付け、山肌のお茶畑がきれいに雪化粧していました。寒さもやわらいだ頃、木々のつぼみがふくらみ始め、梅、モクレンを筆頭に桜やはなみずきで華やかになります。我木津川(勝手に所有している…(笑))の土手にある老木の桜は今年も見事に満開で、よくぞ生きておられた!としみじみ眺め、葉桜になるころには山々にぽこぽことピンク色が見え始め今度は山桜の舞台になります。アトリエの窓からぽこっと見える山桜が大好きで、2階でちょっとごろごろしながらボーっとそれを眺めるのが密かな楽しみなのです。山桜のピンクが緑色に変わる頃、山々が強烈な黄緑色に侵食されていきます。新芽が競争でもするかのようにどんどん広がって、いい匂いがします。その頃はだいたい5月の始め。お茶農家が忙しく動き出します。近くまで行くとお茶の香りで腰が抜けそうになってしまうぐらいです。連休あたりになると、普段はプライベートリバーと言えるほどにひと気のない我木津川に人々が涼を求めて水遊びにやってきます。山々の黄緑が落ち着いた頃、里では田んぼに水が引かれ、田植えが始まります。夏にはかえるがげろげろなき、木津川には蛍が飛び、畑の野菜は色鮮やかで、日が短くなってくる頃にはあちこちで稲刈りが始まって、そうこうしているうちに目をみはる紅葉に囲まれたら、arumitoyはクリスマスに向けてバタバタしだすのです。
あぁ、なんて素晴らしい環境なんだー!と最近つくづく思えるのです。こんな風に思えるのは、新しい人生が始まることへの心境の変化のおかげなのかもしれないですねぇ。環境が変わらなくたって、今まで見ていたものの見方が変わることは大いにあるんだなぁと知りました。
まぁ、そんな訳ですので、新しくなったあるみ氏をどうぞよろしく。
(update 2006.06.05)